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読書を楽しむ「相場英雄 レッドネック」

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プロパガンダとは、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝戦略。

本人がそれとはまったく気づかぬようにして、その目的を覆い隠し目的を達成する。

横浜の市長選はカジノ誘致反対派が勝利した。

東京都にカジノを誘致したいと考えるカジノ経営者がいたら

レッドネック・プロジェクトが始動する

都知事選を目前に控えた東京。半年前に米系大手広告代理店オメガに就職した矢吹蛍子は直属の上司・久保部長から緊急の出張を頼まれカナダのバンクーバーへ向かった。人に会ってプロジェクトへの協力を取り付けろという指示だった。相手はブリティッシュ・コロンビア大学の若手講師のケビン坂田。部長から預かったクライアントからの封筒をケビンに渡したがフィーが安いと言われ上司に電話を入れた。1時間後に上司から電話が入りクライアントが追加の10億円にOKを出したと伝えてきた。クライアントがケビンに提示した金額は総額で60億円になりケビン招請は成功した。矢吹はプロジェクトの中身が気になったが上司は教えられないと言った。ケビンは高田馬場に拠点を設けプロジェクトの名前が「レッドネック」とだけ教えた。レッドネックとは低所得の白人労働者という意味があった。ケビンは大学生タカ、クミ、ボウサンをスカウトした。日本のレッドネックたちを動かし、意図的に作為的な情報をSNS等で流すとメッセージがネット上を拡散し続けていく。矢吹は人気バンドと中古車情報専門誌とのタイアップ企画で新型ウイルス騒動でライブ活動ができないライブ配信を定期的に視聴料無料で行う企画をケビンから依頼され話をまとめた。ファンはネット経由で手続きをすることが条件だった。

ネットを使っている限り、ユーザーはサービスを発信する側に操られ続ける。そういう物語だが実際にそうだと思う。おかしいと思ったらネットを使わないことしかない。


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