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読書を楽しむ「生馬直樹 フィッシュボーン」

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フィッシュボーン=問題を整理して解決策を導くための手段

のことで魚の骨を言われている

玉木陸人は4歳の頃からなぜ幼稚園に入れないのだろうと思っていた。父が日本最大規模の暴力団の系列組織で玉山会の会長だった。日高航は児童養護施設で妹スズと暮らしていたが妹だけが里子出された。ふたりは寺泊港で出会った。沖匡海との出会いは小学校4年の夏だった。匡海の父親は愛人を殺して刑務所に入っていた。3人は周囲からのけ者扱いされていた。中二の春に3人は自転車で旅する計画を実行した。3人は自分たちを取り巻く環境や将来のことを話し合い、ひとつの答えを出した「教える人か正す人になろう」。陸人は高校に入学し、航は施設を出て住み込みで働ける工場を見つけた。匡海は通信制の高校へ進んだ。陸人は高校を卒業してから家を飛び出し安いアパートを借りたが貧相な暮らしを強いられた。航と匡海も似たような感じだった。3人はこのままじゃ俺たちはダメになると思った。

やがて3人はヤクザになった。陸人たちは23歳の時にチーム・ランズをつくり密漁ビジネスを始めた。予想以上の儲けが出たが無秩序な乱獲に地元漁師とひと悶着を起こし、陸人が最終手段に出て問題を解決した。陸人は居酒屋を経営し繁盛したが隣接する空き家が放火され居酒屋も火事の被害に遭った。そして金が必要になり、匡海の提案で金持ちの家の娘を誘拐する計画を立てた。製薬会社社長の大学生の娘が一人で住むマンション付近で誘拐し監禁した。娘は時計の中にダイヤが入った腕時計をしていて陸人が気づいて時計を奪った。その時、娘は陸人の首をボールペンで刺した。匡海が救急車を呼ぼうとしたら陸人に止められた。呼んだら航と匡海が捕まると言い残し死んだ。

航と匡海は、陸人の死を親父に報告しなければならず、誘拐のことを報告したら大学生も自分たちも死の制裁を受けると考え、玉山会と敵対する矢塚組のシマに陸人の遺体を隠し、ぜんぶ矢塚組のせいにすることにしたが・・・。

解決策は魚の骨ほどあるという物語で第一章・第二章と読んでいくと第三章に前章までを覆す魚の骨があった。


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