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読書を楽しむ「パリュスあや子 燃える息」

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駅のホームで目の前の女性が突然倒れそうになり

メールを打っていた灯馬が彼女を支えたら

ほのかにガソリンの匂いがした

灯馬は携帯を投げ出して彼女を支えたため修理が必要になった。女性は弁償させて欲しいといい、自分の連絡先を教えた。女性の名は須賀ほのか。灯馬は物心ついた頃からガソリンの匂いに魅せられていた。大学時代はガソリンスタンドでバイトをした。バイト仲間の亮が同級生にいい子がいると言って郁美を紹介してくれて、付き合い1年が経過した。郁美はガソリンの匂いが大嫌いだった。バイクでのツーリングも怖いと言って断られていた。

須賀ほのかとはとは家電量販店で待ち合わせをした。携帯の買い替えをして代金を払うときに灯馬は弁償代を断り自分で支払った。ほのかは困惑し夕食に付き合って欲しいとタイ料理の店に入った。ほのかは5つ年上でホームセンターに勤めていた。ガソリンスタンドでアルバイトをしたこともあった。灯馬はほのかとツーリングに出かける約束をした。ほのかをアパートまで送るとお茶をと誘われ部屋に入ると白いおちょこにオレンジ色の液体が揺れていた。それはガソリンだった。灯馬におちょこを渡したが躊躇していたのでほのかが受け取りくいっと飲んでしまった。灯馬は、ほのかが本物のガソリン女だと知った。ガソリンの匂いに執着して離れられない男女の結末は本を読んでのお楽しみ。


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