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読書を楽しむ「海堂尊 コロナ狂騒録」

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新型コロナウィルス小説

2020年9月から2021年7月までの狂騒録

2020年9月、新型コロナウイルスは第二波が収まりつつあった。安保宰三は体調不良を理由に首相を辞任、後継の酸ヶ湯政権がGotoキャンペーンに励み、五輪の開催に向けて邁進していた。そんななか、日本に新型コロナウイルスの変異株が上陸する。それまで目先を誤魔化しながら感染対策を自画自賛していた浪速府知事・鵜飼の統治下、浪速の医療が崩壊し始め……。浪速を再生するべく、政策集団「梁山泊」の盟主・村雨元浪速府知事が、大ボラ吹きと呼ばれるフリー病理医の彦根医師や、ニューヨーク帰りの天馬医師とともに行動を開始する。(あらすじより抜粋)

浪速で医療崩壊が起こり、東京にはオリンピックの聖火がやってきた。厚生労働省の白鳥技官は審議官室に呼び出されワクチン大臣連絡担当官に任命される。日本のコロナウイルス騒動をパロディ風に書き換えた内容で政府の思惑や東京と浪速の知事の思惑、浪速の中の政策集団同士の争いなどこのコロナで狂ったように騒いでいる様子が描かれている。コロナの裏舞台はこんな感じだったのかと読むとおもしろい。


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