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読書を楽しむ「柴田哲孝 蒼い水の女」

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都立石神井公園の三宝寺池で男の水死体が発見された

遺体はカメが肉を喰い散らしひどい有様だった

死因は溺死で、被害者は40歳前後

石神井警察署に「三宝池変死体事件特別捜査本部」が発足した

捜査が急に動いたのは翌日にかかってきた1本の電話だった。女の子の声でお父さんが帰ってこないというもので電話番号から子どもの居場所が特定された。女の子の名前は赤塚亜耶で8歳だった。女の子はTVのニュースで三宝池で30歳から50歳の男性が水死体で発見されたことを知っていた。巡査が訪問すると女の子はひとりでお父さんが仕事から帰ってこなくなって、スマホも繋がらないといい、お父さんは43歳だと言った。女の子はお父さんが泊りの仕事の時は家政婦のミチコさんが泊まって面倒を見ていると言った。赤塚史則はフリーランスのライターだった。タブレットで赤塚を検索していた刑事がフェイスブックに写真を投稿していた赤塚を見つけた。赤塚の服装が水死体の男の着ているものと同じだった。その写真は事件前に大井川鐡道で撮られたものだった。戸籍謄本から赤塚には小百合という配偶者がいたが平成27年に失踪していた。小百合の実家は長野だった。赤塚の両親は平成27年に亡くなっていた。両親が亡くなる1年前に小百合は入籍していた。亜耶を産んで3年後に失踪した。刑事たちは赤塚の足取りを追って大井川鐡道へ向かった。赤塚は遺体で発見される3日前に大井川鐡道を訪問していた。刑事たちは赤塚の妻の実家を訪問し祖母から”戒律の理学”と書かれたメモを渡される。赤塚の生家は1990年代に父親が株や先物取引で損をして家を手放して引っ越していた。その土地を宗教法人・戒律の理学が購入していた。その宗教法人・戒律の理学は代表役員の死去に伴って6年前に解散していた。事件が報道されてから1週間以上が経過したときに家政婦のミチコさんこと派遣社員の高村美知子から警察に電話があった。彼女は赤塚と男女の仲にあった。寸又川に架かる人道橋・夢の吊り橋で撮った写真が赤塚のフェイスブックに投稿されていてブルーのワンピースを着た女の後ろ姿が写っていた。東京で殺人事件が起きて、被害者はその3日前から静岡に仕事で出ていた。この事件はどのように解決に向かうのか?事件の先を知りたい人は本を読んでのお楽しみ。


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