SSブログ

読書を楽しむ「久保りこ 爆弾犯と殺人犯の物語」

DSC04249.JPG

町田小夜子、32歳、化粧品会社の電話のオペレーター

星子空也、30歳、薬品会社の研究員

空也が夜の散歩をしていて公園のモニュメントの隅に捨てられた携帯電話を見つけた。手に取った瞬間に電話が鳴り若い女の声がして電話の主・小夜子に届けたのがきっかけでふたりは式も挙げずに入籍した。小夜子の左目は義眼だった。小夜子は短大を卒業して保育士になるつもりだったが学生時代に始めたベビーシッターのアルバイトの最中に公園に置いてあった爆弾のせいで左目を失った。空也は高校生の時に海外で爆弾テロが発生し、自分も爆弾を作ってみようと思いついた。化学部で先生の信頼を得て、薬品庫の鍵を預かっていたため薬品を盗むことができ、なくなったとわからないくらいの量だったので殺傷能力はないと信じていた。学校の帰り道でパチンコ玉を拾い爆弾に入れた。爆弾は公園の植え込みの下に置いた。小夜子は3歳の女の子と公園で遊んでいて子供が爆弾を爆発させ、巻き添えになったのが小夜子だった。子供の両親は小夜子が子供を庇って失明したことに心を痛め、手術費や治療費を全部ベビーシッター先が負担してくれた。小夜子が買い物に出ているときに”かどたひな”と名乗る中学生が空也を訪問した。父が昨年の12月から行方不明になり昔小夜子と付き合っていたといい、小夜子がベビーシッターをしていた時の子供だった。小夜子はひなの父親と左目を失う前から付き合っていた。結婚した男が爆弾魔で、結婚した女が殺人犯かも知れない展開で、この後どう展開するのかは本を読んでのお楽しみ。


共通テーマ: