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ケーブルで映画を楽しむ「ドライブ・マイ・カー」

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妻が死んだのは自分のせいだと考える男と

母が亡くなったのは自分のせいだという女が

客とドライバーとして出会う

生き残った者は死んだ者のことを考え続けて

生きていかなければならない

俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙なドライバーのみさきと出会う。さらに、かって音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが・・・。悲しみと打ち明けられることのなかった秘密に苛まれてきた家福はみさきと過ごす中で、それまで目を背けてきたあることに気づいていく。最愛の妻を失った男が葛藤の果てにたどりついた先とはー。(チラシより抜粋)

ベッドで夫とSEXを楽しみながらTVドラマの脚本を口ずさむ妻とそれを聞く夫。3時間近い映画はこんなシーンからはじまる。ふたりには4歳の娘がいたが肺炎で失くしている。夫は舞台俳優であり演出家。妻は脚本家。夫がウラジオストックへ出張で成田空港へ愛車で向かったがフライト便が悪天候で欠航になる。マンションに戻ると妻は不倫中だった。男はそのまま空港近くのホテルに宿泊し妻とオンラインで会話を重ねる。妻は夫がウラジオストックのホテルにいると思っている。

一週間後、夫は愛車に乗り事故を起こす。緑内障が原因だった。娘の法事がお寺であり妻が運転した。ある日、出がけに妻から帰宅したら話があると告げられ、夕方夫が仕事から戻ると妻が部屋で倒れていた。クモ膜下出血だった。

2年後、男は愛車で広島の国際演劇祭に演出家として向かった。主催者が瀬戸内に宿を用意した。男は愛車で宿と仕事場を行き来する予定だったが主催者より過去に交通事故がありドライバーを用意したと告げられる。ドライバーは若い女性だった。女に愛車の運転を任せ宿に到着する。女は男を降ろした後、煙草を一服する。男は女に車の中でカセットテープを再生させ演劇祭のセリフの練習をした。演劇祭の俳優はオーディションで8名が選ばれた。その中に妻に過って紹介された若い俳優がいた。男は若い俳優に誘われホテルのバーで妻の話を聞かされる。男は宿の行き帰りに愛車の中でカセットテープを聞いてセリフの勉強をする。ドライバーは北海道に過って住んでいて母から運転を習い中学生のときから運転していて、18歳の時に家が土砂く崩れに遭い、母を亡くしドライブしながら広島に着いたら車が故障して今に至っていると話す。23歳だった。立ち稽古が公園の一角で始まりドライバーも見学できた。帰りに若い俳優が男の妻から聞いた話をしたいと男をバーに誘う。夫が聞かされていた脚本の話の先を若い俳優から聞かされた。男は話を聞きながら自分をコントロールできていないことを知る。男は自分の心と正直に折り合いをつけていなかった。

これは最愛の妻を亡くした男と母を亡くしたドライバーが如何に折り合いをつけてこれから生きていくかというところが観客に受けたのではと考える。映画は気だるい感じで進行するので暇人にはちょうど良かった。日本映画専門チャンネル


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