SSブログ

読書を楽しむ「牧壮 増田由紀 老いてこそ、スマホ」

oitesumaho.png

加齢の悩みの9割はスマホで解決できる!という

うたい文句で書かれた本

スマホのない生活なんて考えられない!

本当にそうだろうか?

物忘れが多くなったらカレンダーアプリに予定を記録すれば解決できるとか。孤独感や孤立感のある人にはLINEで交流するとか、災害時に頼れる人がいないなら防災アプリで災害情報を確認できるとか、日々の買い物が億劫になったらネットスーパーで食用品を購入すればいいとか、健康増進のアプリで運動量を記録すればいいとか、毎日が退屈ならインターネットで検索すればいいとか書かれているが、その程度であれば毎月固定的に発生する経費を支払わないでもなんとかなると普通のひとは考える。

充電を必要とするモノは、時としてひとを怒らせる。肝心なときに使用できないとか典型的な例だ。ネットを便利というが使いこなせる人が便利であって、使いこなせない人にとってはタダの箱になる。ChatGPTを便利だというが本当にそうだという評価はされていない。情報は新聞が一番だし、ネットにはウソの情報もある。リアルタイムで情報が得られるというが、天気予報であればTVでも確認できる。物忘れが激しい人はスマホのカレンダーを見ることも忘れる。家族や社会とのつながりは通信機器ではなく対面で行わなければつながっているとは言えない。LINEを使う高齢者はどれほどいることか。自分だけがスマホを持っていても話し相手が持っていなければ意味がない。ネットスーパーは便利だというが、それは年金が高額の人の言うことで普通の人は使えない。ネットショッピングは便利のように聞こえるが現物を手にして見ることができない。そのためにトラブルになることもある。ネットの買い物はクレジットカードを使用することが多く、これも意外と面倒だ。災害時にはご近所さんが助けてくれる。スマホがあるなしは関係ない。高齢者にスマホを持たせることは必ずしも便利ではない。どこに置いたか忘れたり、パスワードを覚えていなかったり、これだけの情報化社会だから高齢者は普通に生活していればそれでいい気がする。使いたい人が、お金に余裕があるひとが使えばいい。むしろ高齢者の位置情報を誰かが絶えず監視してくれれば生死の確認はできる。費用対効果では現在の高齢者がどうしてもスマホを持つ意味が見つからない。老いてこそ、アナログ。


共通テーマ: