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読書を楽しむ「竹本健治 しあわせな死の桜」

036.JPG                                                                     市内で蒸発事件が起きていた                                                           はじまったのは3ヶ月前からでいままでいなくなったひとは15人だった                                        中学生のゴーちゃんと渡クンと最近友だちになったユズキは                                                 ハンサム探偵団を結成し調査活動を開始した                                        渡クンは失踪地点9ヶ所を調べ8ヶ所で共通するものを見つけた。                                         それはサクラの花びらだった。ところが事件はサクラの時期ではなかった。                                                                                             ボクはユズキから「一番しあわせな死に方ついて考えたことある?」と聞かれたが                                  迷って答えられなかった。                                                             サクラの時期になって蒸発事件は2件起きた。                                                  公園では飲めや歌えの大騒ぎをしていた。                                                   ユズキはコンクリート造りの屋根の上にいた。                                                  しあわせな死に方を考えていたと言った。                                                             ユズキは右手でパチンと指をならした。                                                            踊る人影のひとつがいきなり崩れ花吹雪となって舞い散った。                                        はじめて読む作家の物語は妖しい夢のような不思議さがある。


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