読書を楽しむ「大門 剛明 この雨が上る頃」
法律事務所勤務の事務員・高嶋沙織は父親のコネで就職していた 金曜日の夜、予定がない沙織は愛車で雨の中 レンタルビデオ店に立ち寄った ビデオ店には客が4名いた やがて店内にふたりの若い男が入ってきた ふたりは散弾銃を出して発砲した 客のひとりの女性が腕を掴まれ人質になった。店員は隙をみて逃げた。 中年の男性が命乞いをして出口から出て行った。 沙織は海外ドラマコーナーにいて若い男たちには気づかれていなかった。 襲撃から1時間が流れ人質の女性のスマホが鳴った。 警察から包囲しているという電話だった。 沙織はトイレから逃げられないかと考えた。 トイレの扉を開けたら耳元で声が囁いた。 同じ事務所の土谷弁護士だった。彼も逃げ遅れたひとりだった。 トイレの窓には格子があり出られなかった。 襲撃犯のひとりが人質の女性のスマホで家族に電話を入れた。 襲撃犯は「てめえが殺したサトウユウコの家族」だと名乗った。 要求は「罪を認めて自首しろ」と言っていた。 沙織は自分のスマホを事務所に忘れてきたことに気づいた。 この雨が上がる頃には事件が解決するよという物語でした。 最後まで読むとハメられたのは沙織だということになります。 何故、沙織なのかは本を読んでのお楽しみ。