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読書を楽しむ「 ダヴィド・ラーゲルクランツ ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女  上」 

CIMG4217.JPG                               雑誌「ミレニアム」を発行するミカエルたちの会社は                            経営危機に陥っていた                                    記者であり共同経営者であるミカエルは                                  特ダネがなく世間から忘れ去られかけていた                                 そんな時、人工知能研究の世界的権威フランス・バルデル教授の                          アシスタントを名乗る男から教授に会って欲しいと依頼される               研究チームが出願しようとしていた特許が盗まれる事件が起き                             教授と面識がある女性ハッカーからコンピュータがハッキングを                        受けたと告げられる                                   その女性ハッカーの風貌はピアスとタトゥーだらけだったと聞く                                            ミカエルはその女性ハッカーが音信不通になっている                                  リスペットだと確信した                                 彼女が絡んでいることでミカエルはスクープの臭いを嗅ぎ取り                          彼女宛にメッセージを送った                                       「フランス・バルデルの人工知能についてはどう考えるべきだろう?」                       ミカエルはバルデル教授について調査を始めた。                                        教授はこども時代に発達障害があるとみなされていたが、学校に通い始めて数学の                                教科書に誤りがあることを指摘したり、最年少で大学の教授になった。                                教授は”技術的特異点”の世界的権威とみなされていた。                                      コンピュータの知能が人間の知能を凌駕する時点を指す仮説上の概念だった。                          私生活では女優のハンナ・リンド結婚し、息子がひとり生まれたが                              重度の知的障害があった。                                          結婚生活が破綻し息子の親権争いで教授は子どもの世話よりコンピュータの                                 知能のほうが大事と非難され、以後量子情報処理に関する研究に没頭していたが                              息子・アウグストが児童虐待の犠牲になっていることを知り我が子を連れ戻しに行く。                            この物語は教授がアメリカからスウェーデンに戻ってきたところから始まる。                                ASIという人工超知能の話が出てきて、読んだ人だけが物語の世界を堪能できる。                                    


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