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読書を楽しむ「保坂和志 魚は海の中で眠れるが 鳥は空の中で眠れない」

CIMG5653.JPG                                                    郵便が早かった時代は午前・午後の2回配達されていた                                  今はパソコンのメールができて便利になったと思っている                            ひとがいっぱいいるが、一面的なことしか便利になっていない                       作者はこのことを「鳥は空を飛べることで海の中にいる魚より                              ずっと自由と見えるかも知れないが、魚は海の中で眠れるが                           鳥は空の中で眠れない」という喩えで                                       言いたいことはそんなようなことだ書いている                               TVがなかった時代に夜は退屈だと思った家族はいない。                                     電気がなかった時代に電気がなくても不便と思ったひとはいない。                                 なければないで済んでいたことが、一度TVでも電気でも手に入れてしまったら                                TVも電気もない生活は不便だということになる。                                                 メールは24時間やりとりできるが、結果、メールに使われることになる。                                              そして、メール的なものによって失うものがたくさんある。                                 わたしは、メール以前の世界へ時たま戻ってはがきや手紙を書いているが                                  作者はこういうことを言いたいのかなぁと思った。


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