読書を楽しむ「ジョセフ・ミッチェル さよならシャーリー・テンプル」
三番街のスパゲッティ食堂「マダム・ゲィサッジの店」の 常連客と5歳の女の子の物語 常連客のペギーはアイルランド娘で35歳前後。 精肉卸店の事務所で働いている。 左頬にある大きな痣を本人は意識していた。 5時半頃に来店しボックス席でブランデーを注文して夕刊をめくる。 バーテンダーのエディがペギーに想いをよせているが痣のことを気にして 付き合ってくれない。 マイク・ヒル夫妻は毎週水曜日に夕食を食べに来る。 5歳くらいの小さな女の子マーガレットを連れてお店に来た。 マーガレットがペギーに顔になにかついていると言った。 ペギーは神様がつけたと言った。どうしてつけたのとマーガレット。 ペギーは悪い子だったからと答えた。なにをしたのとマーガレット。 お父さんの頭を銃で吹っ飛ばして、ナイフで心臓をえぐり出して食べたと答えた。 マーガレットが頬にさわった。 マイク・ヒル夫妻とマーガレットは奥の席に案内されたがマーガレットは ペギーのところに戻ってきた。 マイク・ヒル夫妻が帰るときにペギーの前でマーガレットが足をばたつかせた。 もっとマギーと話がしたかったらしい。 このときマギーは、これまでのこだわりを解いた。 マーガレットに「さよならシャーリー・テンプル」と言った。 そして、マギーはエディに「家まで送って行きたい?」と聞いた。 素直なこどもによって気持ちが吹っ切れた女性が前向きになるまでの世間の どこにでもあるような日常の一幕がさりげなく描かれている。