読書を楽しむ「仁木英之 黄泉坂案内人 思い出の向こう岸」
この世とあの世を結ぶ坂道「黄泉坂」 この二つの世界を往復するタクシー運転手・磐田速人 亡くなった人の魂がのぼる「黄泉坂」は、未練を残して死ぬと坂をのぼれない。 のぼれないからタクシーで坂の上に導いてやるのが速人の仕事。 坂の上には入日村があり、そこには明治の大水害で流された生死の魂の世界が あった。村には旅館武蔵があり河童や天狗、妖怪が住んでいた。 女将は彩葉。 人は誰かを思いながら、この世からあの世に渡っていく。 そんなひとびとの物語。 児童安全補助員の横山は元警察官。結婚し離婚した娘を交通事故で失っていた。 速人の妻・美里は夫が行方不明になって2年を経過したとき、夫から結婚式の 招待状を送られる。 小学生の娘・雪音にも招待状がきたが部屋に置いたまま行方不明になった。 摩訶不思議な世界のお話。みんな思い出を大切にして生きていることを知る。
新刊を図書館で手にして借りてくるとおもしろい物語に出会う。 そういう意味では読書は楽しい。
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