SSブログ

読書を楽しむ「北村 薫 八月の六日間」

CIMG0428.JPG

出版社の編集長は働く山女子

八月の十四日から十九日

富山から折立経由で高天原温泉へ出て双六岳へのコースを決め

7月に体力作りのために奥多摩の三頭山に日帰りで行ってきた

ある作家の作家生活40周年記念パーティに各出版社の編集者が顔を見せ、今は系列の出版社の役員になっている先輩と話すことができたわたしはお酒の酔いで別れた男のことを話してしまった。その後、担当している作家の作品のためにパラオ共和国へ4泊5日で出かけた。取材は2日で終わり、作家から観光してきてくださいと言われ、わたしはカヤンゲル島ツアーに参加した。夏を迎え北アルプス南部の地図を広げ双六岳コースに行くことにした。8月14日40リットル入りのザックに衣類や食べ物を収め、6時12分の上越新幹線に乗り越後湯沢で乗り変えて富山に着いた。朝食用に鰤寿司を購入し、ビジネスホテルへ宿泊した。8月15日4時半に起床し、早い朝食を食べ5時半のバスに乗り、折立の薬師岳登山口までバスで2時間乗った。準備運動をして8時ちょうどに登り始める。9時半には見通しの良い場所にたどり着いて休憩をした。草原の中を歩き、花を見つけてはシャッターを押した13時過ぎに太郎平小屋に到着しビールを飲んでテーブルで寝てしまった。予定はここで1泊だったが距離を稼ぐために2時間先の薬師沢小屋まで沢を歩き、雨に出会い、17時前に着いた。着替えて夕食を取り、食後にビールを買い飲んで眠ってしまった。読むと登山の楽しさが伝わってくる。ビールはひとり1缶しか買えないとか。ブヨに刺されるとか。お目当ての温泉に入るとか。知り合いに出会うとか。熊が出るとか。急に体調を崩すとか。全て自分で対処しなければならないが、そうやって賢くなって歳をとっていくことができる。登山に非日常を求める編集者。遊びが終われば仕事だ。