SSブログ

ケーブルTVで映画を楽しむ「モリのいる場所」

mori.jpg

画家夫婦のちっちゃなお庭のお話

夫は94歳、妻は76歳

ふたりの日常はルール無視の碁

昭和49年の東京。30年間自宅の庭を探検し、草花や生きものたちを飽きもせず観察し、時に絵を描く画家モリとその妻秀子。52年の結婚生活同様、味わいを増した生活道具に囲まれて暮らす、ふたりの日常はルール無視の碁。暮らし上手な夫婦の毎日は、呼んでもないのに、なぜか人がひっきりなしにやってきて大忙し。そんなふたりの生活にマンション建設の危機が忍び寄る。陽がささなければ生きものたちは行き場を失う。慈しんできた大切な庭を守るために、モリと秀子が選択したこととはー。(公式サイト物語より抜粋)

女ふたりと男ひとりの食卓風景から映画ははじまる。熊谷家の一日は夫婦での囲碁。モリは自宅の庭を杖2本をついて散歩し昆虫たちの観察。庭に掘った穴倉の池のメダカを見ながらパイプ煙草で一服。今日は信州の温泉旅館の主人が看板を持参し文字を書いて欲しいと依頼する。モリは頼まれた文字は書かないで別の文字を書いた。そして、庭にゴザを敷いて昼寝。庭にはモリが座る場所が14ケ所ある。カメラマンがふたり熊谷家を訪問しモリの撮影をする。石を見ているモリを、蟻を見ているモリを。電話が鳴り秀子が取ったら文化勲章受賞のことだったがモリはそんなものもらったらひとが一杯来るので要らないと断る。モリが仕事をするのは深夜。学校へ行く時間だといって画室へ行く。高齢者夫婦ののどかな日常が淡々と描かれている。ちっちゃな庭であっても夫婦には小宇宙。こんな感じで余生を送れればいいなぁと思った。日本映画専門チャンネル 


共通テーマ:映画