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読書を楽しむ「中山七里 合唱 岬洋介の帰還」

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覚醒剤常習者の仙街不比等が幼稚園を襲撃し

ナイフで教論二人と園児三人を殺害する事件が発生

仙街は逃走の後に身柄を確保され

地検に送検され検事調べが行われたが

その検事・天生高春は隠し持っていた拳銃で仙街を射殺した

殺害動機は仙街が覚醒剤常習者であり、起訴したとしても

刑法第39条の適用により無罪になる可能性があり私刑し逮捕された

ところが、天生は取り調べ中に意識を失い

目を覚ました時に仙街の銃殺死体があったと供述した

その天生をひとりの男が刑務所に面会に訪れた

男は天生から「自分が何かの弾みで被告人になったら助けに来いと」

司法研修時に言われたいった 

男は外国でコンサートツアーをしている有名人のピアニスト・岬洋介。ふたりは司法研修時代に一緒だったが洋介は修習途中で研修所を退所し音楽の道に進んだ。そして、天生を起訴した検察官が岬の父親で高検の次席検事だった。天生は事件の状況について洋介に語った。取り調べは宇賀事務官と天生検事が行い、湯呑み茶碗に睡眠導入剤が混入されていたことと部屋に証拠物件として別事件の段ボールがあり拳銃が入っていた。発砲は宇賀事務官が部屋から退出した直後に起きた。そして指紋と硝煙反応が検出された。洋介は検察官の父親に二度煮え湯を飲ませた御子柴弁護士に天生の弁護を依頼した。着手金は一千万で無罪判決を勝ち取ったら一億円の支払いを約束した。科捜研を退職して民間の鑑定センターを立ち上げた氏家に天生のスーツとワイシャツの鑑定を依頼した。検察の解剖報告書の反証を浦和医大の解剖医・光崎に依頼した。そして、第一回公判が開かれ裁判がスタートした。公判終了後に御子柴が庁舎の玄関を出て駐車場に向かったときに人影が飛び出してきて御子柴に銃弾を浴びせた。そして、岬洋介が御子柴に代わり特別弁護人に選任された。事件の根っこに復讐するは我にあり。


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