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読書を楽しむ「湊 ナオ イノセント・ツーリング」

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真瀬朋美と瑞穂と沢木は大学時代のサイクリング部の同期

瑞穂と沢木は卒業して間もない時期に結婚し、龍馬ができた

真瀬は予備校の講師になり、龍馬は予備校の生徒になった

瑞穂が亡くなって17回忌が過ぎた

大学2年の夏。真瀬と瑞穂は南紀へツーリングに出かけた。そのときライダーハウスのユーカリさんに世話になった。そのユーカリさんから宿を閉めますというハガキが沢木家に届いた。文面に預かっている手紙をお渡ししますと書かれていた。真瀬は手紙のことは覚えていなかった。3人は南紀ツーリングへ四泊五日で行くことになった。名古屋から特急で新宮駅まで行き、自転車の組み立てをした。真瀬は瑞穂が亡くなってから沢木家とは距離をおいていた。ツーリング中に真瀬は龍馬におせっかいをやいたがそうされることに龍馬は怒った。真瀬が瑞穂と南紀をツーリングしたときに瑞穂は石碑が気になり、ひとりで自転車を置いて山に入っていった時があった。戻ってくる時間に戻ってこなくて真瀬が心配していたら軽のバンが停まり、女性が降りてきて一緒に探してくれた。瑞穂は木造りのお堂がある場所でお遍路姿の男ともみ合っていた。男はふたりを見ると逃げ出した。ユーカリさんの宿で未来への手紙を書いた。そして10年後の夏に30歳になるのでそのときに自分たちがどうなっているのか確認しにこようと誓った。ライダーハウスは閉まっていて待っていたらユーカリさんの弟さんが開けてくれた。3人は真瀬の手紙と瑞穂の手紙を読んだ。瑞穂は未来に思い出してもらえるような仕事を望んでいたが、龍馬は手紙を読んで自分に手が掛かりすぎて自分のせいで瑞穂が望んだ仕事ができなかったと責めた。真瀬は手紙を読んで今回のツーリングは沢木と龍馬に瑞穂の本当の気持ちを伝えてもらうために引き寄せられたのだと言った。瑞穂は疲れすぎて、気分が最悪に落ち込んでいた時に、運悪く交通事故に遭って亡くなった。

コロナ禍でみんなの元気の在庫がなくなった、そんなときハガキが届いて3人がそれぞれ生きるために必要なささやかなものを見つけに出た数日間のツーリング旅の物語。


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