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読書を楽しむ「綾崎 隼 死にたがりの君に贈る物語」

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3年前にデビューした年齢も性別も非公開の覆面作家

ミマサカリオリ

十代二十代の熱狂的ファンを多く持ち

デビュー作「スラロウテイル ワルツ」シリーズは

1巻から5巻まで発売され大ヒットし

実写映画化、ドラマ化、アニメ化になったが

第5巻でヒロインが死亡し、死に様が大炎上して

執筆を中断してしまったためシリーズは未完で終わった

1年後、ミマサカリオリの死が報じられ

作品に心酔していた16歳の少女がベランダから身を投げた

ミマサカリオリの物語に救われたファンは多数いたため担当した編集者は作者が死んだ物語の結末を読む方法を考えた。ミマサカリオリの会員制ファンサイト「緑が淵中学校」のメンバーにメールが届き6人のメンバーが集められた。24歳の大学院生稲垣(男)、21歳の大学生広瀬(男)、18歳の高校生清野(男)と26歳の家事手伝い山際(女)、23歳のフリーター佐藤(女)、16歳の自殺未遂少女中里(女)。メンバーへメールを送信した男は26歳の塚田。メールの内容は「緑が淵中学校の参加者で集まって生活し、物語の世界を再現したいと考えています。ファンの手で物語の結末を探ってみませんか?」。7人は山形県の聞いたこともない村落の廃校に集合した。そして自給自足の共同生活が始まることになった。「スラロウテイル ワルツ」は14歳で両親を亡くしたヒナトが叔父に引き取られたが高校に進学させてもらえず働かせれ、アルバイト代は生活費として徴収され家出を決意するところから物語が始まる。ヒナトは幼い頃に家族旅行で訪れたダムを目指し、そこで少女ジナがダムに身を投げるのを発見する。第二話でカラスとネズミが登場しカラスは殺人の容疑者で、ネズミは元研修医で嘱託殺人の容疑者だった。そして彼らは山中の廃校にコミュニティを作った。やがてコミュニティにはカブト、ルナ、クレアが合流する。

死にたがりの君は16歳の少女・中里純恋を指していて、彼女は物語の世界に心酔していて物語が未完になったことで完結しない世界で生きていてもしようがないと死を望んでいた。彼女を死なせないためにどうすればいいのか?

この続きは本を読んでのお楽しみ。