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読書を楽しむ「藤 つかさ その意図は見えなくて」

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八津丘高校生徒会長選の結果の

投票用紙が積まれた

一番高い山は信任票で

次に高い山は白票で

最後が不信任票だった

生徒会長に立候補したのは

2年生の氷室聖二ただひとり

前生徒会副会長でもあり、サッカー部の部長でもあった

勉強もできるし3年生の評判のよかった

そんな生徒に対し白票が1/3以上あり

規程により選挙が無効になった

選挙管理委員は18名いて清瀬とちなつとユウは保育園の頃から一緒で、3年生の佐竹先輩とも同じ小学校だった。ユウは氷室の応援演説を担当した。清瀬は氷室と同級生で白票が1/3以上あったことで氷室がいじめられているなんてことはあり得ないと発言し、佐竹先輩も同調した。清瀬はいじめを受けて生徒会長に指示されなかったと考えていた。規程では無効となっているがこの選挙投票に不正があったら再選挙ではなく再投票となることも考えられた。担当教論は選挙管理委員に不正があったかどうか判断しろと言った。3年生の鴻巣が議長になり諸処の事項を確認することになった。演説から開票作業終了までの流れに沿って検証を始めた。様々な可能性を考えたが不正は見つからず、清瀬が外部の人間が犯人ではと言い出し審議の結論が出た。外部犯という証拠もないけど、そうでない証拠もないから明日再投票が決まった。

審議の結果、不正があったと判断されたがその意図は見えない。誰かが「世の中には二種類の人間がいて、それは動かす奴と動かされる奴だ」と言った。動かす側になるためにはどうすればいいか?自分がどれだけの人間を動かせるのかを知るためにはどうすればいいか?そう誰かが考え「不正投票があった」で一件落着した。本当の意図が知りたいひとは本を読んでのお楽しみ。


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