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読書を楽しむ「小倉船 竜宮界は竜の都」

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上方落語の絵本

オチがわかりやすいものと

わかりにくいものがあったが

落語は楽しい

九州の豊前から下関まで渡し船がありありました。6人の船頭が船を漕いで、風が出てきたら櫓から帆に変わり船が走り出します。船の中ではさまざまな旅人がいろいろな話をしています。ひとりの旅人は長崎からフラスコを購入し大阪まで持ち帰ると言っています。何に使うかと別の旅人が聞くと夏の夕涼みに中に人が入り、酒や料理を入れて、川へ浮かべ、川の中の魚を見ながら一杯飲むんだと言いました。旅人たちは出身地の話もしました。ひとりの男が厠はどこじゃと訪ね、船頭が船に厠はありませんと答え、艫のほうで海にしなされと言いました。その男が誤って財布を海に落としました。財布には50両入っていました。船の中では大騒ぎになり、フラスコの持ち主がフラスコを試したいと言って男に貸しました。男はフラスコの中に入り、海の中へ入りました。財布は岩の上にありましたがフラスコが割れて男は海の底へ落ちました。海の底には竜宮があり、魚の冠をつけた腰元が出てきました。男は浦島に間違われて中に入りましたが、本物の浦島が現れて、男は裏の水門口から逃げました。そのときに珊瑚の畑を目にして3本を盗みました。その現場を竜宮の代官に見つかり逃げ出しました。途中で駕籠はどうですかと赤い顔をした猩々(大酒飲みの怪獣)に声を掛けられ、大阪まで300文だと言われたが「あんたらの駕籠には乗れん」と男は言った。何故ですかと問われ男は「駕籠賃が安くても、酒代が高くつく」。おあとがよろしいようで。


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