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ケーブルTVで映画を楽しむ「譲られなかった者たちへ」

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東日本大震災から10年目の仙台

全身を縛られたまま放置され

餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生

事件の裏には、生活保護の申請、受給をめぐる

理不尽な対応があった

被害者はいずれも誰もが慕う人格者だった。捜査線上に浮かび上がったのは、別の事件で服役し、景気を終え出所したばかりの利根という男。刑事の笘篠は、殺された二人の被害者から共通事項を見つけ出し利根を追い詰めていくが、決定的な証拠が掴めないまま、第三の事件が起きようとしていた。何故、このような無残な殺し方をしたのか?利根の過去に何があったのか?(チラシより抜粋)

震災後、避難所で利根が暮らしていた時に親身になってくれた老女がいた。そしてもうひとりガンちゃんと呼ばれていた黄色いジャンパーのこどもがいた。3人は傍から見れば家族のようだった。老女は夫と死別した未亡人、利根は母親に捨てられ、ガンちゃんは震災で家と家族を失った。

犠牲者は二人とも過去にケースワーカーという仕事をしていた。生活保護の申請が真実であるかどうか現地で確認する仕事で同じ福祉保健事務所で同時期に働いていた過去を突き止めた。

事件の裏には、本当に生活保護が必要な人には行き渡らず、逆に不必要なひとに支給される現実があった。

避難所で一緒だった時に元気だった老女は数年後に預金も底をついて餓死した。このことを知った利根は福祉保健事務所を放火し逮捕された。ガンちゃんは養子縁組で町を出ていた。

親切にしてくれたひとがいて、ある時期、家族のように過ごし、震災後に再会したら、そのひとは食べるにも困った生活困窮者になっていて、なんとか生活保護申請をして安心していたら餓死した。みんな人に言えない秘密を背負っていて、そのために餓死したが利根もガンちゃんもそのことを知らない。なんともやりきれない。チャンネルNECO


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