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読書を楽しむ「一本木 透 あなたに心はありますか?」

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AIロボットに心を持たせる

それは、世界中の科学者の「夢」とされてきた

東央大学の特任教授・胡桃沢宙太は「KCプロジェクト」で

この課題に取り組んでいた

東央大工学部特任教授・胡桃沢宙太は、交通事故で家族を失い、自身も半身に瑕疵を負って車椅子生活を余儀なくされている。彼はAIロボットに心を持たせるべく、盟友の二ツ木教授と産学官共同の巨大研究開発プロジェクトを立ち上げ、世間の耳目を集めていた。(小学館書籍紹介より抜粋)

「KC(ココロクリエイション)プロジェクト」スタートを対外的に発表するシンポジウムで胡桃沢教授は基調講演を行い、胡桃沢研究室の新たな挑戦はAIロボットのコンピューターに、人間と同じような「心」を持たせることだと発表した、試作品として介護用ロボットや災害救助用のロボット、心を癒すロボットがお披露目された。次に四大学教授によるパネルディスカッションが行われた。どの教授もAiの軍事利用には反対の意見を述べた。参加者のひとり清水教授が気分が悪くなり救急車で病院に運ばれ心臓発作で死亡した。シンポジウム終了後に研究室の共用パソコンに真実を知る者からメールが届き、清水教授は心臓発作で死んだのではなく殺されたのですと書かれていた。そして四大学教授は殺される運命にあり、次に殺されるのは小寺教授で、その次が中沢教授で、最後は胡桃沢教授と予告していた。

プロジェクトに取り組んでいた胡桃沢教授だったが、プロジェクトがスタートした時から教授だけが知らないところでテストが行われていた。本書の狙いは、人間の正体を明らかにするというもの。胡桃沢教授に助けられたホームレスがテストを行った人間たちに言う「あんたら人間かよ?」。さてさてことの真相は本を読んでのお楽しみ。


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