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読書を楽しむ「家族の認知症に気づいて支える本」

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備えあれば憂いなし

歳をとると何が起こるのかという箇所に書いてあったのは
人間の身体には一定の状況を維持する能力があるが歳を
とるとこの能力が低下していくそうです。
精神の機能も加齢とともに記憶や判断力などが低下して
いくそうです。

認知症になると自分の置かれている状況が正しく認識でき
なくなるそうです。
これは老化による忘れっぽくなった状況とは違い本人に多大な
不安をもたらすそうです。
脳の中の「記憶の壷」が歳をとると情報を壷の中におさめることが
できなくなるそうです。

<認知症の定義>
病気や怪我によって脳の神経細胞が正常に機能しなくなり
記憶、見当識、理解力、判断力、計算力、言葉を操る能力
などが低下し、その結果、それまでの家庭生活、社会生活を
おくれなくなることをいう。

<根治薬はない>
薬は進行を遅らせたり、特定の症状を消したりするだけ。
薬以外の環境調整や心理療法などの対応が必要。

<最良の治療法>
早期に本人や家族が病気について理解を深め、医療機関との
信頼関係を築くことで不要な混乱が防止されトラブルを防ぐ
ことができる。
目標は「できることを少しでも長くやってもらう」

<認知症 初期>
認知症による物忘れは「忘れている」のではなく「覚えていない」
なにもしない生活は能力低下を招くが気づかないことが多い。

<認知症 前期>
「やっぱり認知症だ」と認めざるを得ない段階
物忘れの度合いがひどい
買い物のたびに同じものを買う
料理の手順がわからなくなる
最近あった出来事を忘れてしまう
電磁調理器を替えたら使えなくなった

対応・・・自分が忘れて失敗したことを感じて傷ついているので
失敗を感じさせないフォローが必要

<認知症 中期>
すこしづつ世間が狭くなり、自分が今なにをしていたのか
わからなくなる
物盗られ妄想
トイレの場所がわからなくなる
失禁が心配でトイレ通いを繰り返す

対応・・・夜間のトイレは明るくする

<認知症 後期>
家族が同じ家にいても世話してくれるひととの関係がわからなくる
住んでいる家のことが認識できず自分が生まれた遠い故郷の家に
帰ろうとする。
生活の基本(食事・トイレ・着替え・入浴)ができなくなる。
家族によってはお手上げ状態になる。

<まとめ
家族の中でひとりが病気でひとりが健康なとき、健康なひとは病気の
ひとの状況を科学的に理解し、病気による障害を克服する工夫を
する覚悟が求められる。


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