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読書を楽しむ「スティーヴン・ミルハウザー 十三の物語」

CIMG4548.JPG                                        TVの画面にアニメで描かれた猫とネズミがいた                                     猫はネズミを追いかけるが簡単には捕まらない                                     「トムとジェリー」という題名だった                               十三の物語の最初のお話は「猫と鼠」                                動画アニメを文字にして文章で読ませるというもの。                                        アニメのシーンで出てくる、猫が鼠を台所じゅう追い回している                                    ところからはじまる。                                                猫が鼠の穴の前で金槌と鋸で通路をつくり通路に終点に鼠捕りを仕掛ける。                               おなじみのTVで観るシーンが文字で綴られている。                                        鼠は猫のことを考え、自分たちが友人になることは可能だろうかとか、                                 自分と猫には共通したところもあることに気づく。                                  お互いに独身で、外に出ることより家の中を好んだ。                                  そして、どちらも策略と陰謀を愛する。                                         猫も考えていた。鼠の死は望ましいが、                                       鼠なしの生活は愉しいだろうか。                                       アニメを文字にすると、ひとは感じるままにいろいろな解釈をする。                          そういう意味でこの短編はおもしろかった。