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読書を楽しむ「真保裕一 暗闇のアリア」

022.JPG                                   経済産業省に勤務する夫・富川光範が首を吊って死んだ                                        仕事で知り得た情報を外部に流し                                       なにがしかの金を得ていた                                      証拠は銀行口座にあったが                                                        夫の死を「偽装された死」と疑う妻・真佐子                                       彼女は週刊誌の編集・ライターだった                                          真佐子は上司に頼み、警察で相談できる元刑事井岡を紹介される。                                          自殺の状況は完璧にそろっていたが夫は自殺でなく殺されたのだと疑っていた。                                                                   同じ頃、若い実業家が使途不明金5億円が政党への献金として発覚し自殺した。                                 犯した罪を認めて死ぬという状況が同じだった。                                             遺書があり筆跡鑑定を行ったが本人が書いたものに間違いはなかった。                                                                      井岡は過去の自殺者をリストアップして洗い直しをはじめる。                                     次々と不可解な自殺が明らかになっていった。                                           自殺に見せかけた連続殺人犯がいるらしい。                                                遺書を偽造し、死んだ者の声を録音して編集し、完璧な自殺に見せかける                                  プロの技術を有する犯人。                                             真佐子の夫は、大学時代に付き合っていた彼女を奪った男・羽山がアフリカの                           赴任先で自殺したことを雑誌の記事で読み調べていたことが判明した。                  夫はなぜ羽山という外交官の自殺に興味を覚えたのか。                              現地で通訳をしていた日本人も交通事故で死亡していた。男の名は梶尾聡。                       井岡は梶尾の素性を調べたら栃木県の出身だった。                                  彼の父親も借金苦で自殺していた。                                    聞き込みをしたら梶尾の周辺でも彼の死後4人が自殺していた。                        偽装された死の真相。それは遠い過去へ遡ったところにあった。                       犯人が何故、殺人者になったのか?知りたい人は本を読んでのお楽しみ。