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読書を楽しむ「沖方 丁  破 蕾」

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江戸官能小説!

<咲乱れ引廻しの花道>

御家人の岡田家に嫁いだお咲。5つ年上の夫は南町奉行の内与力。岡田家は一家揃って馬鹿正直者で扶持などたかが知れているくせに、袖の下も受け取らない。嫁入りの時の持参金も使い切り、商家の娘たちに礼儀作法や三味線などを教え収入を得ていた。ある日、お咲は小伝馬町にある牢屋敷へ叔父と夫に代わって、役人たちの弁当を差し入れに来た。役所の一室に案内され、吟味方の与力・坂部誠十郎が現れた。与力の坂部から商家の男が御家人株を買って武家になり、妻帯したが妻となった女が夫を殺そうとして取り押さえたが、女が御三家の妾腹の生まれで、今回のことで死罪は免れないが、市中引廻しだけはお奉行から身代わりを探すようにとの命が内与力の岡田にあり、慰労金が130両支払われることになりお咲が身代わりになることで話がついていた。お咲は縄をかけられ身動きが取れなくなった。お咲は蔵に連れて行かれ、お家のため、今日1日の辛抱だと言われる。蔵に男たちが入ってきて着物を用意し、医師が診察をはじめ触診され、薬湯を粉薬と一緒に飲まされた。市中に出るには装いを整えることになっていて化粧をされた。お咲は馬に乗せられ市中引廻しのための準備をその身体にさせられた。それはお咲の理性を打ち砕くような屈辱と快楽の世界だった。薬を飲まされ、薬を塗られ、身体に取り付けられ、市中引廻しでお情けを懇願するまでになっていた。そして、蔵に戻ると途方もない快楽の宴が繰り広げられた。あまりに読む機会がない官能小説ではあるが偶然にも目にしたので読んで見た。この後、お咲がどうなったのかは本を読んでのお楽しみ。


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