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読書を楽しむ「蓮見恭子 MGCマラソンサバイバル」

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MGC=マラソングランドチャンピオンシップは

マラソンの東京オリンピック出場権を与えるための選出方法

一発勝負の選考会でオリンピック代表を手にするのは誰だ!? 

MGCの女子を対象にした読むマラソン小説。スタートからはじまり、駆け引きがはじまり、5キロ地点での奇襲、給水所でのアクシデント、15キロ地点の独走での折り返し、中間地点での追い上げ、25キロ地点でのスパート、30キロ地点からの攻防、ラストの命運を分かつ坂へと出場選手12名の争いは手に汗握る。選手たちの心の描写が素晴らしい。

現実のMGCは2019年9月15日行われた。NHKとTBSTVが男女に分けて中継した。

東京オリンピックが決まったことでマラソンで日本記録を更新した者には一億円の報奨金が用意されたが、女子は誰一人日本記録を更新できなかった。それでも12名がMGCへの出場資格を得たが選手層の薄さが目立った。出場選手は、ハーフマラソンのアジア記録を持つ者(須藤)から、日本最高記録保持者(真鍋)となった者や暑さと坂に強い者(橋口)、アジア大会金メダリスト(寺岡)、10000m日本記録保持者(花房)など。そして、レースがスタートし人がやらないことをやらないと勝てないと言って花房が飛び出した。須藤が追走し、その後に寺岡が着いた。第二給水所では真鍋が他の選手と接触し転倒した。15キロ地点で真鍋は給水して落ち着きを取り戻した。20キロ地点では須藤、寺岡、橋口が2番手集団を走っていた。花房は中間地点をトップで通過したが2番手集団が近づいてくるのを見た。真鍋は2番手集団を視界にとらえた。新橋で雨に降られた。寺岡は雨が鬼門だった。30キロ地点では雨が上がり気温が上がって行った。35キロ地点で花房はフォームが崩れはじめた。寺岡が猛然とスパートをかけた。ここから先のレースの行方は本を読んでのお楽しみ。読むマラソン小説も意外や意外おもしろい。


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