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読書を楽しむ「川瀬七緒 二重拘束のアリア」

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刑事事件専門調査会社「チーム・トラッカー」

メンバーは薮下浩平43歳・上園一花24歳・桐生淳太郎33歳

桐生は大企業の御曹司で警察マニア

薮下は麻布署捜査課の元警官

上園は狩猟資格を持つ女ハンター

刑事事件の再調査と現在進行形の事件調査が主な業務

依頼された調査は3年半前の夫婦相討ち事件

結婚3年目の夫婦がアパートの部屋で殺し合い相討ちになった

死んだ娘の父母が事件に納得がいかず調査を依頼 

ふたりは2015年に籍を入れていた。娘婿の家は現役警察官僚の家で事件には箝口令が敷かれ事件は表に出なかった。事件は夫が寝ていた妻をバットで殴りつけ、妻がナイフで応戦。妻は看護師で夫は小さな出版社の社員だった。夫の持ち物から離婚届が見つかっていた。チーム・トラッカーは夫の実家を訪問するが協力を断られる。現場のアパートに立ち寄り大家とアパートの住人から情報を得ようとするが有力なものはなかった。亡くなった夫婦には貯金もなく、夫婦が死んで金が転がり込む人物もいなかった。夫の兄嫁から離婚届の筆跡が違っているとの情報を得る。アパートの部屋から部屋が盗撮されていた証拠が見つかった。犯人を捕まえたら転居したほかの部屋に入居していた女性も盗撮されていた。夫は事件の半月前に出版社の同僚に「人生をやり直せるとしたら、どれだけの代償を払えますか」と意味不明なことを聞いていた。そして、チーム・トラッカーは、この事件はおかしいと考えた。殺し合うことをふたりが完全に受け入れているということだった。「これはダブルバインドではないか」と桐生がいい、誰かが夫妻に悪意を持って近づき、相手の善意を利用して企んだのではないかと疑いだした。続きは本を読んでのお楽しみ。


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