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読書を楽しむ「奥田亜希子 クレイジー・フォー・ラビット」

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ウサギに夢中な小学6年生の愛衣と珠紀

ふたりは校舎裏に設置されたウサギ小屋に飼われている

4羽のウサギに当番でもないのに草を与えていた

ふたりは今年はじめて同じクラスになり、席替えで同じ班になりウサギ小屋へ通うようになった。愛衣が1年生の時に香り付き消しゴムが流行し、消しゴムをクラスメイトと交換して楽しんだ。その光景を1年生の教室の前を通ったときに偶然目にして珠紀に話したが彼女は使いにくいと言って普通の消しゴムが好きだと言ったので愛衣もそうだねと相槌を打った。下校時に4年生の時の親友二人と会ったがクラスが同じでないため親友ふたりの態度が日が経つにつれて変化していった。愛衣は親友たちに隠し事の匂いを感じた。彼女は嘘や秘密を敏感に感じ取ってしまうことができた。珠紀がマンガ5冊を貸してくれたが登場人物が全員大人でまだ2冊しか読んでいなかった。愛衣は友人関係をこじらせることがこれまでも数回あり友情が長続きしないタイプだった。幼稚園の時は花瓶を倒して隠そうとした友達のことを臭いと言って騒ぎ立て、2年生の時は学校を休んで遊園地に遊びに行った友達を何か隠していると詰め寄り泣かせた。珠紀と書店にマンガを買いに行った日に貸したマンガの話になりマンガの中の誰が好きか聞かれた。熱意を持って読んでいなかったので聞かれたことに適当に相槌を打っていたら、後日、愛衣とは友達になれない、ウソをつく子が嫌いだと言われた。珠紀のことが好きで話を合わせていたことが裏目に出てしまった。愛衣の小学生・中学生・高校生・大学生・子供を持つ母親の5つの時代のその時々の友情の変化と成長が描かれている。


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