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読書を楽しむ「大山誠一郎 時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2」

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その探偵は商店街の中にある

美谷時計店のカウンターの中にいる

店主の名は美谷時乃、20代半ばの小柄な女性

容疑者は分かっているがアリバイが崩せないとき

彼女が活躍する

アリバイを主張するひとは、何時何分にどこそこにいたという。それは時計が主張の根拠になっているということで時計屋こそが、アリバイの問題を扱える人間だという理由でアリバイ崩しを請け負っていた。成功報酬は5千円。

ダム湖に車が沈んで初老の男がシートベルトを締めたまま死んでいた事件。被害者は人材派遣会社を経営していたが大手に売却し引退していた。相続人は税理士をしている唯一の肉親の甥だけだった。甥には友人宅でマージャンをしていたという完璧なアリバイがあった。アリバイ崩しを依頼したのは県警捜査一課の捜査員。(沈める車のアリバイ)

河川敷に衆議院議員秘書の焼死体事件。ホテルで議員のパーティが開催されたときに秘書に父親が倒れて病院に入院したという電話があり、秘書は病院へ向かったまま河川敷で亡くなった。呼び出された電話は偽電話だったことが警察の捜査で分かった。マンションでは議員の支援者の男が他殺体で発見され男は議員のパーティに出ていた。(多すぎる証人のアリバイ)

株取引で生計を立てていた男の他殺死体を家政婦が発見した事件。男の親族は3人で遺産目当ての殺人ではと噂されたが3人にはアリバイがあった。親族のひとりレストランのシェフが殺された。最初に殺された男は株取引で大きな失敗をして借金をしていた事実が判明した。(一族のアリバイ)

同じ時刻に離れた場所で二つの事件が起き、どちらも同一人物が容疑者という事件。ひとりは夫が大手広告代理店勤務の妻で自宅のリビングルームで殺された。もうひとりは夫の愛人でマンションの一室で殺された。(二律背反のアリバイ)

アリバイとはこのように崩すんだというお話で暇つぶしにはもってこいです。



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