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読書を楽しむ「和田秀樹 80歳の壁」

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作者はクリニックの高齢者専用の精神科医

男は9年間、女は12年間 

病気や認知症で寝たきりになったり、介助されたりしながら

生きる平均期間(平均寿命ー健康寿命)

男は健康寿命が約73歳、女は約75歳。

男は平均寿命が約82歳、女は約87歳。

男の死亡数は85歳、女の死亡数は90歳。

70代前半では健康寿命で男女ともにいられるが、80代に入ると病気や認知症などを発症し不満足な晩年になる。健康寿命の先には死に至るまでに2つの選択できる道があり、ひとつは満足しながら死んで行ける道、もうひとつはなんでこんなことにと後悔しながら死んでいく道がある。このように80歳からの人生は昨日までできていたことが今日はできないという事態になる。だから、いまのうちにどんどん好きなことをして、楽しく生きなさいと。老いを受け入れ、できることを大事にしなさいと書いている。

もし病気になったら、病気で苦しまぬ方法を共に考えてくれる医師が必要で、病気と闘うことを推奨していない。理由は闘うと体力や機能が奪われ、免疫力や抵抗力が落ちて、ほかの病気を引き起こすことになるから。だから自分の考えを受け入れてくれる医師を探しなさいと書いてあります。日本の医療は臓器別診療のため、病気を総合的視点から捉えることができず臓器の専門家として医師が対応しているので、健康の専門家を探す必要がある。

健康診断については正常と異常の平均値を80を過ぎた老人には当てはめても意味がないと述べている。元気に生きているならそれが正常値と考えればよい。医学とは不完全なモノだから自分の思い通りに生きればいいらしい。

明日死んでも後悔しない時間の過ごし方は、①薬の我慢をやめる②食事の我慢をやめる③興味のあることへの我慢はやめたほうがいい。人間の体は使わない機能は退化し、使えば活性化する。楽しいことは脳に刺激を与え、我慢することは脳を鈍らせる。そういう意味で性欲はとても大切だと書いてある。

歳を取ると多少の刺激では感動できなくなるのは経験知が上がっているためである。酒もたばこもギャンブルも自分でコントロールできれば問題ない。高齢になったらできることを楽しめばいい。頑固な人と思われたら考え方を変えるのではなく、自分の考え方以外にも正解があると考えればいい。認知症対策としては体と頭を動かして、したいことや面白そうと思うことに挑戦しなさいと書かれている。おむつも恥じないでして、行動の範囲を広げなさいと書いてある。80歳を過ぎたらレットイットビーで生きることを勧めています。

こういう考え方もあるということで学べは80歳の壁は乗り越えられるかもしれない。この作者の本には75歳の壁もありそちらは90人待ちでなければ本が借りられないので73歳の身としては微妙な気がする。


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