SSブログ

読書を楽しむ「柚月裕子 月下のサクラ」

DSC04600.JPG

米崎県警本部捜査支援分析センターへ

配属された森口泉巡査

センター長・宮東、機動分析係長・黒瀬の

実技試験では捜査員失格だったが

捜査員失格の烙印を捺した黒瀬が彼女を推した

彼女はスペカンと呼ばれ分析センターのメンバーには特別扱いされた捜査官の略だと教えられる。県警本部の会計課が金庫に保管していた金が約1億円なくなった。気づいたのは会計課の課員だった。金庫には署の経費や詐欺事件で押収した現金が保管されていた。分析センターのメンバーは防犯システムの映像の調査をはじめた。会計課課員の事情聴取がはじまり10/1に金庫内の現金を確認した以後、事件が発覚した12/3まで確認がされていなかった。警察官で借入金のある者のリストがつくられた。会計課の前課長・保科が9月末に早期退職していた。彼は複数の消費者金融から3千万近くの金を借用していた。保科は10月に2回、11月に2回県警本部に来ていた。保科の母親は入居費用が高い介護付き有料老人ホームに入っていた。事件発覚から15日が過ぎた。張り込みをされていた保科は警視庁の公安部外事第二課にもマークされていた。そして彼は自宅で死んでいるのを発見された。

やがて一見結びつかない金庫内現金紛失事件と詐欺事件の関連性が浮上し、関係者と接触したあるひとの息子がいた。その関係者が逮捕され父親は息子の不祥事をもみ消した。しかし詐欺事件の関係者から金を要求されていた。

私は前に、前に進む――。組織に巣くう不条理な倫理。刑事・森口泉が闇に挑む。6時間くらいで一気読みできる内容。


共通テーマ: