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読書を楽しむ「野口悠紀雄 2040年の日本」

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未来は、いまと同じではないということを

書いた本

ひとは自分たちだけが齢を取っていくだけで、社会環境は同じだと思っている。ところが日本の将来は人口の高齢化が避けられず、労働力の減少や社会保障費の負担が生活に重くのしかかる。ウクライナで戦争が起き、将来の世界もグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の影響も受けそうである。超高齢化社会においては高齢者を支えるために経済成長が必要になるが成長できるかどうか?賃金の増加や女性や高齢者の就業率を引き上げることも必要だ。そのためには技術力の進歩が経済成長を決める。

中国に対して日本の生産者は高所得者向けの製品をつくることにビッグチャンスの可能性がある。日本で設計し、東南アジアで生産し、中国で販売するという工場のない製造業を目指す。(消費財の輸出)

90歳以上で、夫婦とも介護・支援不要の確率は5%。85歳から90歳では確率は50%。医療・介護需要の増大に経済は維持できるのか?医療や福祉の産業が成長したところで経済は成長しない。

2050年の医療技術の進歩の予測。がんが克服される。視覚障害者がいなくなる。人工内臓が開発されるなど。病気を治療するだけでなく、病気になる前にその兆候を捉えることが可能になる。(予防医療)

メタバースト呼ばれる仮想空間の中で人々が交流したり、会議をしたり、買い物したりする。

自動運転が引き起こす経済的・社会的変化は、レベル5の自動運転が可能になればタクシー・トラック・バスなどのドライバーは失業する。自動車を所有するという考えがなくなる。運転手のいないロボタクシーが登場する。修理工場も必要なくなり、駐車場もいらなくなる。ひとが運転しないことで免許もいらない。自動車保険もいらない。EV車が主流になると自動車は家電製品の一種になる。自動車産業は衰退する。

プリンターがなくなる。

大学を中退して成功したひとは、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ジョブズなどがいる。彼らは中退するときに成功のきっかけを掴んでいた。

作者がいいたいことは未来に備えているかということになる。未来を考えられる人だけが成功する。


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