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ケーブルTVで映画を楽しむ「ハナレイ・ベイ」

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シカゴに住む母親に息子はハワイへ行くと言って出かけ

大きなサメに襲われ亡くなった

シングルマザーのサチはシカゴでピアノバーを経営している。夫はコカインをやっていた暴力男だったが亡くなっている。サチには19歳の息子タカシがいるが二人の仲はうまくいっていなかった。タカシはハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで夜明けにサーフィンをしていた。サチは電話でタカシが大きなサメに襲われて右脚を失い亡くなったと知らされる。亀がたくさん泳いでいた日にそれを狙ったサメに襲われたらしい。

サチはハナレイ・ベイのタカシの宿泊先に行った。部屋に赤いサーフボードがあった。サチは一週間レンタカーを借りてハナレイ・ベイへ、イスを持って出かけ、木陰で読書をして毎日過ごした。サチは担当した警察官よりタカシは自然の循環の中へ戻ったと言われ、息子の手形を持参したので受け取ってと言われるが拒否する。サチは日本でタカシの葬儀を済ませ、毎年ハナレイ・ベイを訪れた。同じ場所にイスを置いて読書をしながら10年が経過した。だが、サチは海には近づかなかった。

10年後のハワイカウアイ島ハナレイ・ベイ。テントの中にふたりの日本人の若者がいた。サチはスーパーで若者と出会い、安く泊まれるホテルはあるかと聞かれる。貧乏サーファーの泊まれる宿を紹介する。サチはハナレイ・ベイでいつものようにイスを持参して読書をする。若者ふたりが地元のピアノバーへ行った時に、サチがピアノを弾いていた。サチはふたりのサーフィンを楽しむ若者に息子の姿を重ねていた。サチはサーフィンの何が楽しいのと若者に聞く。若者はサチをスケートボードの練習場へ連れて行き練習させる。若者たちが日本に帰る日にサチは片足のサーファーを知っているかと聞かれる。ふたりは赤いサーフボードを持った日本人サーファーを何度も見たと教える。話を聞いたサチは息子に会うために海辺を歩いてサーファーを探すが見つからない。コンビニでもサーファーのことを聞くが知らない。ホテルのフロントマンも知らないと答えたがサーファーの写真集をプレゼントされる。サチは息子は嫌いだったが愛していたと言って、警察官の家を訪ね息子の手形を受け取る。ハナレイ・ベイで死んだ息子と10年間向き合い続ける母親。これは人生で一番大切なひとに会いたくなる物語。ひとの死に向き合うということは親の死も、大地震の死も、ウイルスの死も大切なひとを失ったことに違いはない。日本映画専門チャンネル

                                                                                                                                                                                                  


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