SSブログ

読書を楽しむ「町田そのこ ケンタの祈り」

DSC00319.JPG

眞帆は大分のただの田舎の漁師町で総合設備業の会社に勤めている

ケンタは眞帆の後輩

眞帆さんは後輩の面倒見がよく、問題児のケンタを見放さずに指導してくれている。そんな眞帆さんは女運がなくて出会って何年も経つが恋心が成就したことがない。半年ほど前から真帆さんは湯布院でカフェを経営しているリサに夢中になっていた。祖母を湯治へ連れて行ったときにカフェに寄って出会った。彼女は中州でキャバ嬢をして資金を貯めて、画廊カフェをはじめた。そして夜はお酒を出していた。夜になるとリサを目当てに男たちが群がった。眞帆さんもリサに都合よく呼び出され食事に行ったりしていたがキスもさせてもらえなかった。リサが突然イラストレーターと結婚したとき眞帆さんは荒れに荒れた。そんな眞帆さんに社長から電話が入り、家の補修の依頼があり、見積もりを取りに行くように頼まれる。依頼人は三島って家だった。その家を眞帆は知っていた。少し前に女性がひとりで越してきた家だった。噂では東京で風俗嬢をやっていたと言われていた。真帆さんはその女性を近所の店で見たと言い大人とはぐれた子どもみたいな顔をしていたと言った。そして、真帆さんは次の恋に出会うのだ。ケンタは祈る。うまくいきますように。

この物語の続きは「52ヘルツのクジラたち」へ続く。「ケンタの祈り」は「52ヘルツのクジラたち」のスピンオフ作品。

DSC00279.JPG


共通テーマ: