SSブログ

読書を楽しむ「大島清昭 地羊鬼の孤独」

DSC04770.JPG

満開の桜で彩られた小学校の校庭の

中央に白木の棺が置かれていた

中に全裸の若い女性の遺体が入っていた

遺体が入っていた棺の蓋に「地羊鬼」と書かれていた。名前は中国の妖怪の名前であることが判明した。遺体からは心臓が摘出され、代わりに木製の心臓の模型が入れられていた。棺には「弐」という漢数字が記されていた。事件は栃木県椰子尾市で発生し栃木県警椰子尾警察署が捜査を開始した。刑事になって3年目の八木沢は本部の林原里奈警部補と二人一組で担当することになった。林原はオカルトっポイ事件をこれまでも担当してきた。林原は中学・高校の同級生で妖怪研究家の船井に専門家としての意見を求めた。翌日市内でも有名な心霊スポットである廃病院から「地羊鬼」「壱」という棺が発見された。被害者は中年男性だった。船井がリストアップした郊外にある神社の社殿の裏から「地羊鬼」「参」と記されて棺が発見された。被害者は市外の食品会社の社長だった。亡くなった被害者3人は過去に発生した事件に関わっていた。過去の3件の事件は自殺や事故として処理されていた。殺人事件を起こすことで、その場所に怪談伝説が生まれるかどうかを確認するために犯人は殺人を実行していた。なんとも恐ろしい動機。


共通テーマ: