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レンタルDVDで映画を楽しむ「 怪 物 」

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母子家庭と父子家庭
頭の中に豚の脳が入っていると言われた子どもたち
誤解がスキャンダルになってしまった教師
子どもに偉そうなことをいう父親はガールズバー通い
事なかれ主義の学校の体質
こういう環境の中で”怪物”生まれた

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。(チラシより抜粋)

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シングルマザーの早織は、息子の湊が教員の保利からモラル・ハラスメントを受け、暴力を振るわれたと学校側に訴える。しかし校長の伏見には不誠実な対応をされ、さらに湊が同級生の依里をいじめているという疑惑も浮上する――。映画は母親の早織の視点、教員の保利の視点、子どもたちの視点で進行する。視点が変わるといじめはいじめでなく、暴力は暴力でなく、学校はことが起きると教師のせいにして、良き父親は世間体だけの男で、ということが分かってくる。子どもたちは行き場を失い廃線跡地の電車の中で”怪物は誰だと”叫ぶようになる。片親の家庭、孫を事故で失った校長、濡れ衣をかけられ弁明させてもらえない教師。一見幸せに暮らしているような日常の中に怪物がいるんだと映画は教えてくれる。正体のわからない、不気味な生き物になってはいけない。ツタヤレンタルDVD


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