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読書を楽しむ「ターリ・シャーロット 脳は楽観的に考える」

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脳は元々物事を楽観的に考えるようにできているという本です

ピーターとジェームズの例
ピーターは投資銀行に勤める40歳の行員、ジェームズは42歳の弁護士。
ふたりは、心臓発作を起こし救急救命室にいる。
ピーターは、普段から明るい見方をし、ジェームズは暗い見方をしがちだった。
ふたりは自分のことについて予想した。
ピーターは、すばやく快復すると考え塩分を避け、ストレスになることを避け
適度な運動をしようとしていた。
ジェームズは、まもなく自分は死ぬと思ってピーターみたいな行動を考えて
いなかった。このことで発作が再発しやすくなり死期が迫ることになる。

研究では、楽観的なひとは長生きし、悲観的なひとは早死にする。

人間の脳は、物事を楽観的に考えるようにできているらしい。
だから、わたしたちのこころは、どんな難局に直面しても、それに対して
報われる見方を探り出し採用する。
逆境から立ち直ったひとは、未来を楽観的に考えている。
離婚や病気や失業などを恐れて乗り越えることができないという考えをするが
1年後から数年後には日常の出来事を健康なひとと同じレベルで楽しめると
書かれている。

脳は、耐え難い事態に遭遇すると、逆境の中に光を見つける。
前に進むために自分の置かれている状況をすぐに見直す。
車椅子生活になったひとは、ジョギングはできず、車椅子で行ける場所にしか
いけず、ひとの助けもいると悲観的に考えてしまうが、これまでと同じことが
できることもたくさんある。
本が読める、映画も観られる、家族や友人と過すこともできる、食事にも
行ける。
考え方ひとつで日常生活は車椅子生活になったとしても変わらない。

わたしたちの脳は、未来の幸せや成功を過大に予測するようになっている。
このことで健康になりやすく進歩する。

ひとは悲しいことがあっても楽観的に考えることで健康を維持できるという
しくみを持っているらしいということがわかった気がする。
それなりに勉強になった。

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