読書を楽しむ「ヘンリー・デイヴィット・ソロ― 生き方の原則」
私たちの生活について考える この世界は商売にあふれ、仕事、仕事、仕事ばかりで真の安息日がない。 人類がゆっくりくつろいでいるのを眺めたことがない。 森を愛し、半日を森の中ですごしていると、その男はのらくら者(怠け者) と言われる。お金は人を堕落させる。 お金を稼ぐために働く者が雇い主の払う日当以外に何も手にするものがないと したら、彼はだまされている。そして自分で自分をだましている。 何のために働くのか。生計のためなのか、よい仕事を見つけるためなのか。 生活のためという低い目的ではなく、働く者が知識にあふれ、あるいは道徳的な 目的のために働いているならば、その仕事に心から満足できる。 人を雇うなら、その仕事を愛しているひとを雇うべきだ。 人々が人生に求めるものは、あたりはずれのない成功なのか、貧しくても、 出世街道を外れても絶えず自分の目標のある生き方なのか。 ここまで読むと、生きることの素晴らしさを考えなさいということらしい。 新聞についても書かれている。 毎日読むということは読み過ぎで、大切でないものに注意をしても取るに 足らないものであると言っている。 自由の身に生まれても、自由に生きていないのはどうしてですか? 投げかけられた言葉は重たい。 本を読むことで発見できることは多いが気づいた時には時すでに遅しと いう場合もある。