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映画を楽しむ「祈りの幕が下りる時」

003.JPG                                      「人はなぜ嘘をつくのか」                                            東京・日本橋署の刑事・加賀恭一郎が日本橋に                                    留まる理由が明らかになる                                        今作は加賀の母親・百合子が幼い加賀を捨てて失踪し                                  仙台の呑み屋で働くところから始まる。                                         そして、母親が亡くなり加賀に連絡がいって母に男がいたことを知る。                             東京の葛飾区のアパートで40代女性の腐乱した絞殺死体が発見される。                                      被害者は滋賀県在住の女性・押谷道子で、現場となった部屋の住人、越川睦夫が                               消息不明に。                                                 なぜ滋賀に住む女性が見ず知らずの男性の部屋で殺されていたのか。                                警察は被害者が上京した理由を調べ始める。                                            やがて捜査線上に浮かび上がったのは、明治座で新作を上演中の演出家・浅居博美。                              これまで鋭い洞察力で相手の“嘘”を見抜いてきた加賀の前に現れた博美にもまた、                                誰にも言えない真実があった。                                              しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。                                        捜査一課の刑事・松宮は捜査を進めるうちに遺品(カレンダー)に日本橋を囲む12の                        橋の名が書き込まれていることを発見する。                                    その事実を知った加賀は激しく動揺する。                                   それは失踪した加賀の母親が住んでいた部屋のカレンダーにも同じ橋の名が                  書き込まれていたためだった。                                      (チラシより抜粋)                                          一組の家族がいて、夫婦には娘がいた。                                       母親が性悪女で借金をして逃げた。                                        残された父と娘は借金取り追われ夜逃げをした。                                そんな家族が事件の裏に潜んでいた。                                 ひとというものは何か歯車が狂うと家庭が崩壊する。                               加賀の母親の失踪にもそういうことがあった。                                 夜逃げをした家族は生きるために魔が差したことをした。                             父娘が夜逃げをしてからの逃避行は映画「砂の器」を思い出させる。                   見ごたえのある良い作品でした。                004.JPG


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2018.2.1(木)暇人は映画館へ出かけた

004.JPG005.JPG                                        17年間営業してきた映画館が今月末で閉館になる                                        今後は電車に乗らなければ映画館へ行けなくなる                                       天気は悪いし、細君はアルバイトで、暇人は映画館へ出かけた。                                                    映画は基本的に映画館のスクリーンで観るものだと思っているが近年は                                                そのように考えるひとも少ない。                                                         ただただ観られればいいというひとが増えた。                                                ・・・・・・・・・・・・・・                                                                       朝起きた時は雨も降っていなかったが映画館を出た14時過ぎには雨が降っていた。                                       朝食は、食パンに野菜サラダを用意した。                       031.JPG                                                    新聞はパラパラと読んで9時前に家を出た。映画館まで徒歩30分。         001.JPG                                                   最初に「新参者」を観た。新参者がこどもの時に、母親はこどもを置いて家を出て                                         男と暮していたが病気で亡くなり、加賀はその男を捜して日本橋に来たことを知る。                                                 内容的には「砂の器」のような感じのものだった。                011.JPG                                                                  2本目は今日から公開された「不能犯」を観た。                                                  不能犯とは何者というところに興味があった。                002.JPG                                            平日の映画館はがらがらでのんびり映画を楽しめる。                                                  外に出たら雨が降っていた。                                003.JPG                                                     帰り道に天ぷらそばを食べて帰った。                                                 hakosoba.jpg                                                                  家には15時近くに戻った。細君とお茶した。                                                       TVで大相撲の理事候補のニュースと積雪の予報を観た。                           031.JPG                                               応募していたモニターに当選した案内がメールできた。月に200円稼げる。CIMG1884.JPG                                      晩酌して、夕食は今日もぶりの焼き魚を食べた。              033.JPG030.JPG                      TVを観ていたが途中から転寝をはじめ21時頃起きて、ニュースを観てから                風呂に入り、白湯を飲んで、ブログの更新をして、ごきげんようおやすみなさい。                雪と騒いでいる割には我が家の周辺は雨しか降っていない。                             寝たら降るのかも知れない。


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読書を楽しむ「伊坂幸太郎 PK」

005.JPG                                        サッカーのワールドカップ、フランス大会のアジア予選の                                   最終戦で日本の予選突破の条件は勝ち点3だった                           日本のエース小津選手は調子がよくなかった                                   ノーマークのシュートを2つ外し、パスの精度も悪かった                                そんな日本のエースがロスタイムでPKをつかみ取った                                  あの時、小津選手はどうしてPKを決めることができたのか?                                誰が見ても、あの日の小津の様子ならPKを外す可能性は充分にあった。                                      そのくらい試合中、小津は不調だった。                                               10年前のあのロスタイム、PKを蹴る直前にミッドフィルダーの宇野が                                              近づき話しかけた。その直後、小津は顔をほころばせた。                                      10年の間、さまざまな憶測が飛び交った。                                                憶測のひとつは、あの日小津のひとり息子が誘拐され、アジア予選の                                                 最終戦で点を取れと要求された。                                                宇野が近づいて話した事は「子供が解放された」と声をかけた。                                  こういう説があったが宇野は試合から2ケ月後に自宅近くで覚醒剤の                                  常習者に襲われ死亡したため真偽のほどは不明。                                憶測の二つ目は、小津選手の不倫。当時小津は宇野の奥さんと不倫関係に                        あったが宇野に知られ「PKを決めたら不倫をチャラにしてやる」と                    直前に言われた。                                                              小津に話を聞けばいいことだったが彼もワールドカップの後、海外の                   クラブチームに参加した出先でタイフーンに巻き込まれ死亡した。                                      憶測の三つ目は、ワールドカップの予選の試合が行われた日に、都内で                   小津と宇野の小学校時代の上級生が車に轢かれて殺害された。                                    上級生はスポーツ賭博に関与していた。                                                このことからアジア予選は負けなければならないため小津は不調だったが                                     宇野が「先輩の件は片がついた」と言ったのでPKを決めた。                                      小津も宇野も貧しい少年時代を過ごしていたので金銭が絡むことに貧欲だった。                                 PK談義の行きつく先は、「人は時折、巨大な何かに決断を求められる場面が                              突然訪れ、試される時がある。その時、人は決断を選択するが誰が                    求めているか分からない。」                                                                大事な場面では、そういう得体の知れないものに試されることがあるということを                                           この物語は言いたいのかも知れない。                                       


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