ケーブルTVで映画を楽しむ「それでもボクはやってない」
痴漢冤罪事件には日本の刑事裁判の問題点が はっきりあらわれる 本当に無罪でも無罪になるとは限らない裁判で有罪になる確率は99.9% 中年サラリーマンが電車の中で痴漢をしてつかまり、最初は否定して結局は自白 するというところから始まりました。 次にこの映画の主人公がパトカーに乗るシーンが出てきて本題へと入りました。 男はフリーターで就職活動の面接に行くために満員電車に乗り、駅員に押し 込まれます。 電車に乗ることができたのですが、男の右女性、前に女子学生、左横に サラリーマンの男がいて、男はスーツをドアに挟んでいました。 スーツを抜こうとして身体を動かします。 この行為が結果として、知らない間に男が痴漢行為をしたということに なってしまいます。 男は身体を動かすことで身体が当たり右の女性には顔があったときに謝ります。 なぜ女性と顔があったかというと左のサラリーマンが身体を押したことで 中央に挟まれた男を通して女性を押すことになったからです。 こういう状況が10分くらい男が電車に乗ってから続き、あるとき「やめてください」 という声が聞こえます。 男は、自分には関係ないと思い電車を降ります。 ところが女子学生に下車してからスーツを掴まれ思いもよらない展開になります。 本人が自覚していないのに女子学生に痴漢したといわれ駅の事務所に連れて 行かれます。 男は身に覚えがないため取調べでは容疑を否認します。 しかし警察は起訴し裁判になります。 裁判では、弁護士を雇い、証人集めをして無罪を勝ち取ったかに思えましたが そんなに甘くないと映画は教えてくれます。 それは、捕まったら有罪ということです。 裁判官が疑わしきは罰せずと言いますが、結局は裁判官も国家の一員です。 自分の担当した裁判で無罪判決を連発したら国家にたて突くことになります。 裁判の途中から裁判官が変わります。 よくあることだと言っています。どういう裁判官が無罪判決をしているか 調べること、そしてその裁判官が異動なしで同じ場所にいるか調べると、 もしかしたら映画のように実際は異動しているということが分かるかもしれません。 そういうもんだということです。 日本人は、現代社会では忙しいひとばかりです。 裁判官しかり、警察官しかり、サラリーマンしかり。 だからじっくりと裁判をやるよりも示談とかにして事件を終わらせることを 望んでいるようなところがあります。 ヘンなんですが、こういうことを考えさせられた映画です。 チャンネルNECO