読書を楽しむ「三砂ちづる 不完全燃焼、ベビーバギー、そして暴力の萌芽について」
オレたちの役割は、女を決めたら 次は男を決める 選んだ男と女に「しるし」をつける 極東から来た女が選ばれて、男はブラジルから来たジョゼが選ばれた。 ふたりはクレタ島を旅して結婚し女は男の子を生んだ。 男の子はロンドンで生まれることを希望した。 3人はロンドンに住んだ。 男の子は頭が大きかったので頭から降りてこようとすると彼女は小さいのできつく 苦しむことになる。 喜ばせてあげたいと考え、頭の大きさを彼女が一番気持ちよくなれる最高の ポイントに作り上げた。 無茶して働き過ぎると生まれるこどもは頭を上にして注意を喚起するため逆子に なって直らなくなる。 ブラジルでは逆子は全員帝王切開される。 男の子はゆっくり降りて行って子宮口をひろげようと考えていたがヘマをして陣痛を 弱めにしてしまった。 医者は陣痛促進剤を打って早く外に出そうとしたが、それでは陣痛はひどいものに なり達成感もなくひっぱり出され落ち込んでしまった。 ロンドンでは赤ん坊をベビーバギーに入れて押すんだが男の子は荷物じゃないと言って 泣いたらおんぶされた。 赤ん坊は生まれる前から自分がどのようにして生まれてきたかでおかしな奴に なることを知っているんだという物語。 気持ちよく生まれないで暴力的に生まれたこどもはおかしくなると男の子はいう。 なんとなくにゃっと笑えるおもしろさ。