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映画を楽しむ「アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」

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祖国のために生きるか、家族と共に生きるか

ビルマの民主化運動のリーダー・アウンサンスーチーの激動の半生を
リック・ベンソン監督が描いた作品。

ひとは結婚して幸せな日々を送っていても国際結婚の場合には国籍が
違い、そのことでひとは時として普通の主婦が民主化運動のリーダーに
なるかもしれない。
それは、祖国をとるか家族をとるかの選択をしなければならないことになる。

この映画はテーマが大きい。
そして、アウンサンスーチーが信望のあった将軍の娘であったことも彼女の
運命を大きく変えることになった。

1988年アウンサンスーチーはイギリス人の夫とふたりの息子と幸せに
イギリスオックスフォードで暮らしていた。
その彼女が母の看病のために祖国ビルマへ戻り目にした光景は悲惨な
ものだった。
軍事政権が民主化運動を進める学生たちを武力で弾圧していた。

将軍の娘は、大学講師をはじめとした運動家たちから選挙への出馬を
要請される。
夫と息子がビルマに到着し彼女は夫から「自分を信じろ」と助言を受ける。
そして、立候補を決意する。

軍事政権は彼女を自由にさせるなと命令を下し、夫と息子を国外追放へ
彼女を自宅軟禁にした。

1991年には彼女はノーベル平和賞を授与されることになったが彼女は
出席できず家族が受賞した。
彼女はラジオで受賞のニュースを聞いた。

その後、日本の働きかけがあり、彼女は自宅軟禁を解かれる。
ビルマの英国大使館から国際電話もできるようになったが一定の時間が
経過すると電話が政権側によって切られた。

彼女の夫はイギリスでガンになり息子から父さんが病気だらか帰ってきて
と電話で言われるが彼女は「行けないの」と苦渋の選択をする。

本当に観ていてつらいシーンです。
日本人ならこんなことは想像ができない出来事です。
平和な時代に生まれ、普通の生活ができていることに感謝しなければ
バチが当ります。

実在の人物の半生を知ることは、人生の勉強になります。

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