映画を楽しむ「白ゆき姫殺人事件」

噂話で殺人事件の犯人にされたＯＬ



日の出化粧品の美人ＯＬが国定公園しぐれ谷の雑木林の中で
めった刺しにされ灯油で焼かれて死んでいた。

ワイドショーのディレクターで契約社員の赤星は被害者の会社の
同僚へ取材を行う。
赤星には被害者の会社に勤務している理沙子という知り合いが
いた。
彼は、取材の内容をTwitterでつぶやく。

そして、事件直後に姿を消した同僚のＳが容疑者として浮上する。
赤星は、Ｓについても取材を進め同僚や上司、同級生、家族、
故郷のひとたちにまで話を聞く。
そして、TwitterでＳの正体が明かされる。
容疑者は、被害者と同期入社のＯＬで城野美姫。

取材に応じる証言者たちは笑顔を見せながら噂話を喋る。
この話がTwitterで話題になり噂は真実の話へと変貌していく。

城野美姫は、会社では目立たないＯＬで名前は美しい姫と書いて
美姫いうが美人ではなかった。
彼女にはひとり引きこもりの親友が故郷にいて彼女も小学校の頃に
夕子という名前をクラスの生徒からタコと呼ばれていじめられて
いた。

城野美姫は、バイオリンユニット「芹沢ブラザーズ」のファンだった。
事件当夜、芹沢ブラザーズのコンサートが東京であった。

映画の前半は、噂のオンパレード。
後半は、城野美姫がビジネスホテルの一室でＴＶで自分のことを知り
小学校からの現在の会社のことまでをノートに記載する。

この映画、誰でも犯人にさせられてしまうというネットの口コミの怖さを
題材にしている。
いつどこで知らない間に名前と顔写真が出て根も葉もないことがつぶ
やかれるかも知れない。
噂はあくまで噂でありつぶやくひとが必ずしも真実をつぶやいているとは
限らないが、このことで事件に巻き込まれると映画のＳさんみたいになる。

ネットでつぶやくことの怖さを知りたいひとにはお勧めです。