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読書を楽しむ「ソナーリ・デラニヤガラ 波 WAVE]

CIMG7982.JPG                                 2004年のクリスマスの翌日                                                 スリランカを襲った大津波                                             夫と息子たち、両親を一度に失った女性経済学者                                        彼女だけが生き残った                                            これは自らの経験を記した回想録                                   2004年12月26日スリランカにあるヤーラという国立公園内のホテルにソナーリは                                夫とふたりの息子と両親で滞在して4日間を過ごしていた。                                          幸せな家族で過ごしてきても、世の中一寸先には闇がある。                                    何があっても不思議ではない。それは家にいても旅に出ても同じことだ。                                    この回想録には彼女が友人とホテルで話をしていたときに友人が「たいへん、                                               海が入ってくる」と言ったところから、夫に声をかけ、息子に声をかけ表のドアに                                     飛び出したが、両親には声をかける暇もなかった。                                                         危険を知らせるために叫ぶことをしなかった、それは走り続けなければならない                       ことが頭の中で優先された。                                                このために彼女は長い時間をくよくよして過ごした。                                         その彼女が5年の歳月を得て、失ったひとたちが輝いていた頃を見るようになり、                  少しずつ自分を回復することができるようになるまでの実話。                           読者によってとらえ方は様々かもしれないが、何があっても気を取り直して                       生きていけということを感じた。


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