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読書を楽しむ「加藤篤 トイレからはじめる防災ハンドブック」

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災害時のトイレ問題のことはよく知らない

知らないことは学ぶしかない

偶然、トイレ本が出たので読んだ

災害が発生して3時間以内に38.5%の人がトイレに行くそうです。行きたくなるそうです。水や食料より先にトイレ対応を知らなければならない。水洗トイレは給水と排水の両方が機能しないと使えない。災害で配水管が外れれば、流れていく先がなくなるので使えない。断水でも使えない。結局のところ水洗トイレシステムは、給水と排水と電気が機能しなければ使用できない。過去の大震災の事例で断水が起きると水道の仮復旧までに1ケ月以上かかる。約75%の避難所(公立学校の9割が指定避難所)のトイレに問題があることを知る人は少ない。仮設トイレが3日以内に行き渡った自治体は34%。トイレを我慢するとエコノミー症候群による関連死につながる。不衛生なトイレは感染症の原因になる。

災害が起きる前の備えとして、非常用照明器具をトイレに備える。停電で真っ暗の中では窓がなければ暗くて見えない。水洗トイレが使えないときのために携帯トイレを用意する。使用済みの携帯トイレを捨てるために蓋付きの入れ物を用意する。携帯トイレは「人数X回数X日数」分、用意する。同じくトイレットペーパーも1ケ月分用意する。感染予防対策として災害時には必ず手洗いをする。(アルコール消毒薬)

戸建で調べておきたいトイレ対応として、災害発生直後は携帯トイレを取り付ける。洗浄タンクに水を入れないこと。

避難所のトイレ環境について。在宅避難者の約44%が避難所や公園のトイレを利用する。過去の地震で仮設トイレはどれくらい設置されたか。災害発生時は避難者50人当たりに一基。避難が長期化すると20人に一基。避難所にある災害用トイレの使い勝手を把握しておくことが必要。下水道が被災して、汚水を排水するとマンホールからああふれることが危惧される。

携帯トイレの使い方を知っておく。①携帯トイレを濡らさないために便座を上げて、便器にポリ袋を取り付ける。②便座を下ろし、携帯トイレを取り付ける。③吸収シートや擬固剤でうんちやおしっこをかためる。④使った後は空気を抜いてしっかあり結び、蓋つきの容器等に保管する。

家庭内観戦リスクを減らすためにできることは、清掃。便器のふた、洗浄レバー、手すり、ペーパーホルダー、便座。ドアの取っ手。洗面所のスイッチ、蛇口、ポンプ。

防災訓練でトイレについての訓練をすることが大事だと思った。


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