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読書を楽しむ「村上海賊の娘 下巻」

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海戦に勝つ秘策は女子を兵船に乗せること、これを鬼手という

大阪本願寺の門徒が信長の砦・天王寺砦を攻撃し優位に
立ったときに信長が兵を連れ現れ、形勢は一気に逆転した。
信長もこのとき鉄砲で撃たれ天王寺砦に引き返した。
そして、信長は本願寺を力づくで攻めることを避け、兵糧攻め
にすることにした。
真鍋海賊に木津川河口の封鎖を命じた。

一方、毛利家は上杉謙信が信長攻撃を決断するのを待っていた。
このため毛利家は兵船300艘、兵糧船77艘を用意し淡路島まで行き
待機していた。
船団には能島海賊や毛利家警護衆が加わった。

村上海賊の娘・景は、能島へ戻り平穏な日々を送っていたが
毛利家が大阪本願寺の門徒衆を助けることはないという父親の
言葉を耳にして門徒のこどもからもらった鐚銭一枚のために
敵の軍勢に戦を仕掛けた。

これを知った村上海賊は、女子が戦うのに、これを見捨てる男
など一人たりともいないと一斉に海戦へ向かった。

この時代、女子が兵船に乗ることは海戦に勝つ秘策とされていた。

そして、海戦がはじまった。
この本には海戦シーンが読んでいると目に焼きつくほどに詳細に
表現され1分読むと次のページでは形勢が逆転することが多々あり
読者を飽きさせない。

これは、読まないと楽しみは伝わってこない。

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