SSブログ

読書を楽しむ「舛森悠 患者さんから教わった70歳からの老いない生き方」

oinai.jpg

総合診療科は、医学的な問題だけでなく

家族関係、仕事、食生活などについて

総合的に患者を診ている

健康情報を読んだり聞いたりしたとき、なぜ健康によいのか?と考え、その理由まで知ることはとても大事なことだ。考えてもわからないことはかかりつけ医や信頼できる医療従事者に相談していると患者のMさんは言った。

Tさんは睡眠について起きる時間を固定していて、途中で目が覚めたら、眠くなるまで読書をすると睡眠の悩みから解放されたと話した。アメリカの研究では高齢者世代は5時間の睡眠時間でも問題ないと報告されている。眠れないことによって日中の行動に困ることがなければあせる必要はない。

70代にの女性のIさんは旦那さんとパークゴルフをやっている。運動は好きじゃないがコースを歩きながらおしゃべりして、がんばらないで楽しんでいると言った。

口の中をきれいに保てば誤嚥性肺炎の予防になる。おいしいものを食べて長生きするために歯を守ることが大切で、1日2回の歯磨きと歯間ブラシ、年に1回の歯科受診を心がける。

Kさんが教えた転倒対策は、段差に気がつくように目印シールを貼るとか、廊下を家具で狭くするとか、廊下のライトは足下が照らされるものにする。

酒屋の3代目で糖尿病のKさんは、毎日晩酌を楽しみにしている。父親を肝硬変で亡くしている。この患者に医師は禁酒を勧めるつもりはないと言う。お酒を楽しく飲んでいる患者に、健康を理由に飲酒をやめさせる権利はないと言う。自分にとって大好きなものを我慢して、体の一部の健康を勝ち取っても、総合的に見てたら不幸な人生になる。

やりたいことを我慢せずに、日々楽しく生きればいいという本でした。ほかにも老いない食材や食べ方では、「食べたいものを食べる」ことは想像する以上に大きな活力であり、生きる喜びとなるとまとめています。

人生で大事なことが明確な人は、重い病気や苦痛があっても、幸せな時間を楽しむ。

70代で健康寿命は終わる。ここから先はいつなにが起きてもおかしくないと考えるひとにお勧めです。


共通テーマ: