映画を楽しむ「イヴォンヌの香り」
女優は田舎娘でその日暮らしの女だった
男には忘れられない夏の思い出があった。
場所は南フランスレマン湖。
12年前、男はロシアの貴族を名乗りレマン湖近くのホテルに
滞在していた。
男の毎日は映画鑑賞とロビーでの人物鑑賞。
そんなときに男はロビーでひとりの女性に目を奪われ声をかけて
ホテルの庭を散歩した。
女の名は、イヴォンヌ。
そして、ふたりの前にイヴォンヌの連れの医師が現れてランチに
誘った。
医師はイヴォンヌは女優志望だと言っていた。
イヴォンヌはランチのときにテーブルの下から男にちょっかいを
出した。
男は、夏の日をイヴォンヌと過ごし、やがてベッドを共にするように
なった。
避暑地の町でミスコンがありイヴォンヌは医師を運転手にして
着飾りコンテストで優勝した。
優勝を祝うパーティでイヴォンヌは審査委員長を務めた男とダンス
を踊りその男にお尻を触られたが嫌がらなかった。
イヴォンヌは男を生家に誘い、ふたりはベッドで愛し合った。
男は、イヴォンヌに結婚話をしてアメリカへ行こうと誘った。
イヴォンヌは曖昧な返事をしてアメリカへ出発の日に姿を現さなかった。
そして、12年後、男は医師からイヴォンヌは地元の娘で上流社会に
憧れていただけの女だと知らされる。